おもしろことば
おもしろことば
実はこれ、我が家にある「日めくりカレンダー」に載っているんです。
カレンダーをめくる度に へぇ~ って思うんです。
昔の人って面白いなぁ なんてちょっと身近に感じたりして…。
カレンダーをめくって、前の物を忘れてしまうのがもったいないので
ここに書きとめておこうと思います。
『日本語の常識日めくり型カレンダー 2005年版』株式会社トライエックス より
- ☆刺身☆
- 昔は、皿に盛った時、何の魚かがわかるようにその魚のヒレを刺したため。
- ☆たわけ者☆
- 昔、土地を(田んぼを)たくさん持っていた一族が、子供達に財産分けで土地を分け与えていたら、何代か後にはわずかの土地しか残らなくなってしまった。田を分けるのは愚か者のする事だ。
- ☆無鉄砲☆
- もともとは、無点法(むてんぽう)。点のない漢文を読む事からきている。
- ☆せがれ☆
- 父親が自分の息子を謙遜して言う時の言葉。自分の息子は貧弱で痩せ枯れている、というヤセカレからなった。
- ☆きな臭い☆
- 「きな」は「衣(きぬ)」がなまったもので、「きな臭い」とは布や紙がこげる匂いの事。匂いの中に不穏な空気を感じ取っていた。
- ☆皮切り☆
- お灸を初めてする時は、皮を切られるほどに痛いことから、物事の初めをいう。
- ☆こめかみ☆
- 昔はお米を生のまま食べていた。とても硬いので、噛むとそこがピクピクと動くことから、そこをこめかみと言うようになった。
- ☆べっぴん☆
- 明治初期の流行り言葉で、普通の品物とは違うと言う意味の「別品」が語源。それが美人の異称として使われだした。
- ☆お開き☆
- もともとは武士が使っていた言葉。戦いで敗色が濃くなり、落ち延びる(逃げる)時に「開きにする」という言い方をした。
- ☆指切り☆
- 遊女が客に愛情の不変を誓う証として、小指を切断していた事に由来。やがて一般にも擬似的に広まった。
- ☆黄色い声☆
- 中国のお経には、音の高低を示すのに様々な色が書かれていた。その一番高い声をあらわしたのが黄色であった。
- ☆青二才☆
- 「青」は未熟という意味。「二才」は二才魚からきている。スズキやボラなどの魚は2年3年で成長することから、「今に大きく成長する」という意味が含まれている。
- ☆段取り☆
- 昔、石段作りにおいて、勾配に段を何段取るかという計画を「段取り」といった。そのよしあしを「段取りが良い」「段取りが悪い」といっていた。
- ☆けんもほろろ☆
- 「けん」も「ほろろ」も雉(きじ)の鳴き声。雉の鳴き声が無愛想に聞こえることから。
- ☆くびったけ☆
- 「首っ丈」と書く。首の高さまで深くはまっているという意味。
- ☆足下を見る☆
- 昔、船頭やかご屋などは、旅人の足の疲れ具合を見て、値段をつりあげていた事から。
- ☆ほうほうの体☆
- 漢字で書くと「這う這うの体」。つまり、本来は地面を這うようにして低い姿勢で逃げ出すことをいう。
- ☆謎☆
- どうしてだろう、と問いかける「何ぞ(なんぞ)」が語源。「なぞなぞ」も「何ぞ、何ぞ」が詰まったもの。
- ☆しめしめ☆
- 「占める」が語源。占有するという意味があり、自分のものにできたということ。
- ☆姥桜(うばざくら)☆
- 姥桜とは葉よりも先に花が咲く桜の俗称。つまり、葉(歯)も無いのに綺麗な花が咲くということ。娘盛りを過ぎても、美しい器量を保っている女性をいう。
- ☆ちぐはぐ☆
- 鎌倉時代、金槌(かなづち)を「鎮具(ちぐ)」、釘抜を「破具(はぐ)」と呼んでいた。金槌で釘を打ったのに、すぐに釘抜をしなければならないような状況のことをあらわしている。
- ☆幕の内弁当☆
- 芝居などの舞台の幕が下りているうちに食べる事から、そう呼ばれるようになったもの。
- ☆やぶさかではない☆
- 「やぶさか」は「吝か」と書き、物惜しみする、ケチであるという意味。つまり「やぶさかではない」とは、労力などをケチらずに何かをすること。
- ☆一見(いちげん)☆
- 遊郭で使われていた言葉で「遊女に初めて会う」というのが本来の意味。それが旅館や料亭などで使われるようになった。
- ☆ジンクス☆
- 不吉な鳥を意味するギリシャ語「iynx」が語源なので、本来は縁起の悪い事が起きる場合に使う言葉。
- ☆引き出物(ひきでもの)☆
- 昔は馬が贈り物に使われていた。主人が馬を庭に「引き出して」客に目利きさせてから贈っていた事に由来。
- ☆こだわり☆
- 最近では、原料を厳選したり、主義主張をしっかり持っている場合に使われるが、本来は、小さな事を必要以上に気にするという意味。文句をつけること。些細な事にとらわれること。
- ☆赤の他人☆
- 「赤」は本来は「閼伽」と書き、サンスクリット語で仏前に供える浄水を意味する「アルガ」が語源。つまり、水のように冷たい他人ということ。
- ☆なまじっか☆
- 「生強(なまじい)」が語源。「生」は未熟であること。「強」は強いること。つまり、未熟で力が伴わないのに無理にやってしまう事。中途半端で不徹底な様子。しない方がむしろ良い、という状況の時に使う。
- ☆ぽんこつ☆
- 老朽化した車などを「ポン」と叩くと、壊れた破片が「コツン」とどこかに当たることから。
- ☆こんにちは☆
- 「今日は」と書く。本来は「今日は(こんにちは)ご機嫌いかがですか」などと続いていたものが、「今日は」のあとを略すようになった。
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